心理サポートって言葉を聞いて、どんなものをイメージしますか?
ここではセラピー・カウンセリング・コーチング・コンサルティングの4つについてお伝えします。なんとなく分かっているようで、いざ何が違うかと問われると「さぁ?」となりがちな、心理サポートあれこれ。
でも皆さんにそれぞれの特徴や得意なことを知っていただいて、もっと気軽にご相談できるようになってもらえたらいいなと思い、この記事を書いています。皆さんのお役に立ちますように!
※「コンサルは心理サポートと違うでしょ」というご意見もあるかもしれませんが、ひとまず便宜上そう考えると、色んな相談事のマッチングをしやすいですよ~という私からのご提案だと思ってくださいね。
「謎の肩書き」が多い時代だからこそ選ぶための基礎知識は必須
さて。時代は平成後半よりSNSが活発になって以降、個人でお仕事を起こしてweb集客で活動する人が日々、増えては減ってと繰り返していますので
「○○サポート」などと、何をしているのやら一目見ただけでは分からない肩書きも(笑)沢山あるわけです。
実際に、
スタート3年目くらいまでの私も・・・
私自身も過去に「マインドサポート」と掲げていた時期もありますし
仕事は<既にあるものに自分をはめる>よりも<自分に合うものをつくる>方がサポートする側の人もそれぞれに輝き、多種多様な要望にマッチできるので
私個人としてはパッと見ではナゾな肩書き(笑)がもっと増えて欲しいです。もちろん誤解のないよう提供側の説明努力は必要ですけどね^^
それはそれで。サポートを受ける側も選ぶための知識や判断力を養う必要はあります。
閑話休題。
それぞれの違いについてお伝えしましょう!
見極めポイント3つ
「ポイントが3つって多いな、この人」って思ったあなた、大正解です(笑)
やー、もっと色々あるっちゃあるんですけど、基礎基本での知識で絞ると3つになりがちなんですよね~。
この3つは、皆さんがどんなサービスを受ける場合でも、理解した上で選んだ方がミスマッチが起きにくいですからね。
そして、提供側の理解もめちゃんこ大事です。この3つのポイントを把握した上で意図的にそれぞれの技術を組み合わせたり取捨選択をすると、より洗練されたサービスになります。
逆に「なんとなく」しか把握できていないのに「謎の肩書き」使っちゃってると危険ですよね。私がかつてアート療法士として活動していた頃、肩書きは明確でしたが、自分がセラピストなのかカウンセラーなのかコーチなのか自覚が曖昧なまま頑張っていたなと反省しています。もちろん、いつでもその時にできる最大限で全身全霊サポートしてきましたけどね。
この3つをしっかり押さえていただいて、皆さんがサポートを受ける時も提供する時も、よりよい時間となりますように!
【1】ご相談者さんのエネルギー状態
ここで言う「エネルギー」とは「よりよく生きるために活動する力」をさしています。「気力」みたいなもんですな。
このエネルギー状態がマイナス領域に多くあるか、プラス領域に多くあるかによってサポートの得意不得意が変わってきます。
マイナス領域の状態でプラス領域が得意なサポートを受けても、しんどいだけになってしまう可能性が高いんですよね。
逆もまた然りで、プラス領域の状態でマイナス領域の得意なサポートを受けると、物足りなさが先行してしまって非常にもったいない時間になりがち。
ってことでまずは、具体的にご相談者さんのエネルギー状態がプラスかマイナスかの判断基準を見ていきましょう!
エネルギーがマイナスの状態だと、
どんな感じ?
- なーんかいつも、やる気がでない
- 何事にも無気力で楽しくない
- いつも不安で悪いことばかり考えてしまう
- ずっと辛い状態が続いている
- わりとよく混乱している
- 自分の考えもまとめられない
- そもそも一つの事を深く考えられない
- 一つのことに集中できない
- 睡眠障害(不眠・過眠)が3カ月以上続く
- 人やお酒、ギャンブルなど何かに依存していないと自分を保てない
…総じて
いつも、あるいは頻繁に動けなくなります。
何かに囚われているかのようにずーっと、重たくて動けない。
「このままでは嫌だ」と思いつつ改善するための何かを見つけても「でも…やっぱ無理」と動かず変わらず
結果的に自分をさらに否定し「動けない」状態を自ら強化しまくる状態です。
「たまに、そうなる」ではなくて「いつも、あるいは頻繁に」なるかどうかがポイントですね。
エネルギーがプラスの状態だと、
どんな感じ?
- 基本的にはニュートラル、ゼロな状態を保ちやすい
- モンダイがあっても「悩み」というよりは「課題」として認識している
- 人間関係をもっと楽に、よくしたいと思う
- 周囲と与えあう影響について改善意識が芽生えやすい
- 自身の喜びや楽しさを求めて自己探求をしたくなる
- 自分の使命やアイデンティティ、やりがいを感じる仕事を求めたくなる
- 時々訪れる“ナゾの不調や閉塞感、無力感、諦め、何かに囚われた状態”を自覚すると、脱却するための方法探しをする
- 現状打破するための何かにチャレンジするのが楽しくなる
- 仕事の成績・収入アップ、自身の能力やパフォーマンスの向上をさせたくなる
…総じて
もっと、さらなるプラスの状態へと上昇したくなります。
たとえ「よくない」ことを認識しても(マイナス状態に一時的に陥っても)ニュートラル、ゼロまで上昇させるのが比較的、容易に(なかば無意識に)出来ている状態です。
エネルギー状態のチェックをする際、ご注意いただきたいのは別にマイナスが悪い、と思わないでくださいね~ということ!
まぁ確かにHAPPY~♪という状態を実感しやすいのはエネルギーがプラスの状態なので
最終的にはプラスの状態をなるべく多くしていくことが目標ではありますが
実際のところ毎日、様々な「山あり谷あり」のなかで生きていますから、いつも「プラスだけ」とか、いつも「マイナスだけ」というのはそんなに多くないですよ。あり得ることではありますが。
普段わりと、
どっちに偏ってるかな?
くらいの感覚でチェックしてみてくださいね!
各サポートが得意とする領域
イラストにあるように
相談開始時点でのエネルギー状態
がどこにあるか?
という目線で見て選ぶと、
カウンセリング受けたのに
何かイマイチ。
変化も遅いし進まない
ですとか
コーチング受けたのに、
いつまでも辛い。しんどい
とかの
【非効率的な時間】は少なくなりますよ。
それぞれ、解説しますね。
→→セラピーが効果的なのは
【エネルギー状態がマイナスに偏ている時】
あまりにも「マイナス状態」が続き、あるいは短期でも激しくて
お願い誰か助けて…
とにかく癒されたい
って時には、もう最高ですね。相性バッチリです。
まずは癒し、受容され、エネルギー状態をニュートラル、ゼロまでもっていくことが最優先の目標です。
なので、さらなるプラスの「変化」を求めているとかスピード感のある「成長」を必要としているときは
セラピーだけだと肩透かしにあった気になるかもしれません。
→→カウンセリングが効果的なのは
【エネルギー状態がマイナス気味だけど、プラスもまぁまぁ、ある時】
なんとか動いてるけど、正直、しんどい…
って場合や
長い間困ってる問題をどうにか解決したい。
って時が最適かと。
カウンセリングも、癒し、受容を含みますが
特徴的なのはマイナス状態からプラス状態、つまり「変化」という領域まで扱います。
自分である程度は動く状態にもできるけど、
スグにマイナスに戻ってしまうって時はとても効果的ですね。
ただ、変化をより加速させたいとか開発、発展を求める場合はカウンセリングだけだと少し物足りなさを感じることがあるかもしれません。(カウンセラーさんの力量にもよりますが)
→→コーチングが効果的なのは
【基本的にはニュートラルで、調子の良い悪いがある時】
悩みって言うほど困ってないけど、なんか、もっと良くなりたい…
って場合や
ひと皮むけたい!まだ見ぬ世界がある気がする!
だがしかし…具体的にはよく分かんない
って時はバッチリですよ。
エネルギー状態としては基本的にニュートラル、ゼロなんですが、調子の良し悪しでマイナスなこともあるけど停滞する期間は短めな時ですね。
普段は大丈夫だけど大きな問題にぶち当たると回復に時間がかかる場合とかもコーチングとは相性が良いです。
プラスの状態をさらに上昇させ、変容、すなわち行動・達成につながる「質の変化」を目標としているので
癒しを強く求めている場合にコーチングだけを受けると「なんか、思ってたんと違う」と初回から感じると思われます。
→→コンサルティングが効果的なのは
【基本ニュートラルで、上昇志向になっている時】
欲しい未来、達成したい目標はすでにある!
でも、なんか上手くいってない…
って場合や
具体的な改善策が欲しい!
って時、最高のパフォーマンスを発揮するでしょう。
基本的にエネルギー状態はプラス状態で維持していて、さらなるプラス、高みへともっていきたい時。
プラスの状態からさらに高みへ上昇する速度をうなぎ登りに加速させることが目標です。
いずれにせよ共通する目的は
今よりプラスへと、共に歩むこと。
ご相談される皆さんのそれぞれの目的は異なって当たり前ですし
プロ達は、プロなので(笑)
あなたの目的にとことん、寄り添ってくれますよ。
見比べると・・・
セラピーは
「たし算」で
カウンセリングは
「たし算」と「かけ算」で
コーチングは
「かけ算」と「累乗」で
コンサルティングは
「累乗」で
あなたがプラスへ向かうためのサポートをしてくれます。
【2】相談内容の種類
※ここで言う「種類」とは!恋愛とか健康とかお金とかの具体的な種類とは違います。
どんなアプローチが向いているのか?によって見極めるんですが、ちょっと硬い言葉で言いますと「原因志向」か「解決志向」かって違いですね。
「原因志向」か「解決志向」か
「原因志向」は、「現在、目の前に表出しあなたを悩ませている“問題”の数々は元をたどれば過去に原因があるよね」という前提があります。
「何が原因で今この問題があるんだろう?」という過去の記憶へと安全なアプローチをかけて、悩みのタネとなっていた原因を解消、消化することでこれからの人生の糧、栄養にしていくイメージですね。
→→「原因志向」アプローチが得意なのは
セラピーとカウンセリング
どちらも過去にアプローチしてトラウマ解消をしたり傷を癒したりして自分を取り戻し、人生を再生していきます。
「解決志向」は、「“問題”解決後の未来が実際にあったとして・・・」という前提があります。
未来に起点を置き、まだ見ぬ未来を具現化させるためには、現状把握と同時に、今なにが必要かを明確にし取捨選択していきます。
現状がどうであろうと“欲しい結果”に対して「何があれば実現する?」とか「(実現するはずなのにそうならないなら)何が障害になっている?」という、一人で考えるのにはアイデアに限界がありそうな領域へアプローチをします。
→→「解決志向」アプローチが得意なのは
コーチングとコンサルティング
「いや~別に問題はないと思うけど(でもこのままじゃ嫌だ)」という“ フワッとした目標 ” や「なんとなくもっと良くなればいいな」くらいの“ 理想 ”がある時にも、その効果を存分に発揮しますね。
【3】ご相談者さんが求めるセッションスタイル
ご相談者さんが受動的か能動的か?という見方をすると理解しやすいと思います。
セラピーとコンサルティングが
プロからの積極的介入、
知識・技術の提供多め
カウンセリングとコーチングが
クライアントのチカラで
進めることが大前提。
プロからは聴く・訊くことが多め。
でもコレはあくまでも平均的なざっくりした分け方です。
実際の現場では
クライアントさんの要望や、意識・情報・能力のレベル
サポート提供側(プロ)の個性や特徴、知識・能力のレベル
という様々な要素によってセッションが行われていますので、「クライアントのチカラを引き出し、介入は少なめのセラピー」があったり「知識・技術の提供多めなコーチング」があったりとさらに複雑な違いが生まれるんですよね~。
なんなら私のお気楽マインド®コーチングセッションでは、ぜんぶやります。
提供側のスキルうんぬんの都合だけでなく受ける人それぞれによっても、その塩梅は変わるので【白か黒か】なんて二者択一の分け方では到底まかないきれないサポートの種類がありますことをお分かりいただけるかなと思います。
え~複雑・・・となるかもしれませんが、それだけあなたにピッタリのサポートを提供してくれるプロがいるとも言えるワケで。
だからこそ皆さまには「なんとなく」ではなく、それぞれの要素を見極めて最適なプロのもとへ行けるといいなと願っております。
もちろん、同業者として提供側の皆さまにも明確に把握いただいた上で意図的に使い分けていただきたいと願います・・・。偉そうなこたぁ、言えんけども。
まとめ
心理サポートあれこれ、その違いの見極め方は3つ。
まずご相談者さんのエネルギー状態を「普段わりとどんな状態になっているか(困っているか)」を把握してから、【マイナス領域が得意なサポート:セラピー&カウンセリング】、【プラス領域が得意なサポート:コーチング&コンサルティング】を見極めましょう。
また、相談内容は「原因志向」と「解決志向」のどちらが合っているか、どちらを扱ってもらいたいか、という視点で見極めることができます。
最後に、セッションスタイルが受動的か能動的かで見極める。
ここでご紹介した基本的な違いを把握された上で、実際にお試しセッションや体験セッションを受けてみることをお勧めしますよ。格段にミスマッチが減ると思います。
基本的にどの心理サポートのご契約は数ヶ月単位になりますから、まずは「お試し」を受けてみて、お互いの相性を見るのが一番です。
また別の記事でお気楽マインド®コーチングの特徴は?についてもご紹介しますね。
文章と図解のみでお伝えすると、なかなかにヘビーな内容になりました^^;最後まで読んでくださって本当にありがとうございます。何かしらのお役に立てたら嬉しいです。
ちなみに、本スクールではさらに細かな違いや、お一人ずつの個性と目的に合ったサポートの選び方、心理サポートの本質について、などなど奥深い世界が待っていますよ(何気に宣伝:笑)。
スクールにご興味をもっていただいた方は、イマダケ無料公開している動画セミナーで体験してみてくださいね~。
↓ ↓ ↓
【1】ご相談者さんのエネルギー状態
【2】相談内容の種類
【3】ご相談者さんが求めるセッションスタイル